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花田清輝「随筆三国志」
花田清輝の『随筆三国志』が講談社文芸文庫から刊行されました。昭和54年(1979年)に出版された『花田清輝全集』(講談社)から『随筆三国志』と三国志関連の文章を集めたもの。そもそもの『随筆三国志』も昭和43年(1968年)に「『三国志』をめぐって」という題で雑誌連載したもの。
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![]() | 1 随筆三国志 蜀犬、日に吠ゆ 怪力乱神を語る 二桃三士を殺す 処士横議 良禽は木を選ぶ 燕人燕語 儒生、時務を知らず 説三分 飲馬長城窮行 豆は釜中に在って泣く 烏に反哺の孝あり 撃壌歌 | 2 ロカビリーと諸葛孔明 他 ロカビリーと諸葛孔明 通俗三国志 大衆芸術論 説三分 |
花田清輝の『随筆三国志』が講談社文芸文庫から刊行されました。昭和54年(1979年)に出版された『花田清輝全集』(講談社)から『随筆三国志』と三国志関連の文章を集めたもの。そもそもの『随筆三国志』も昭和43年(1968年)に「『三国志』をめぐって」という題で雑誌連載したもの。
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つまり、古いんです。「ロカビリーと諸葛孔明」というタイトルがその古さを物語っています。でも、新しいんです。「新しい」という表現がおかしければ、「面白い」でも良いのですが、その面白さはやはり新しさにあるのです。何が新しいかといえば、その発想。定番となっているような解釈をあえて放り投げ、「孔明が生涯貫いた劉備への忠誠は三顧の礼とは無関係だ」とか「赤壁の戦いで曹操が敗れたのは天下統一へのプランニングが無かったから」など、一風変わった分析を披露してくれます。また「儒生、時務を知らず」では王連というかなりマイナーな人物にスポットを当て蜀の経済を読み解きます。
「論」ではなく「随筆」というスタイルで気軽に読めますが、内容は充実しています。内藤湖南や小川環樹など、三国志研究者にも興味が広がっていくことでしょう。三国志の研究を志すなら読み逃してはならない1冊です。
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